■誘導灯・非常灯・非常用照明器具用 交換電池について

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交換電池について モニタの見方 生産終了品・代替品対象表
■誘導灯・非常用照明器具内蔵蓄電池交換について

法令により、非常時の点灯時間、蓄電池の点検・報告をすることが定められています。

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消防法では 建築基準法では
誘導灯・非常時点灯時間 20分間以上 非常用照明器具・非常時点灯時間 30分間以上
消防法施行規則 第28条の3
平成14年 消防予第172号
建築基準法施行令 126条の5に基づく
昭和45年 建設省 告示第1830号


■誘導灯・非常用照明器具蓄電池の関係法令
  誘導灯蓄電池 非常用照明器具蓄電池
法令(管轄) 消防法(総務省) 建築基準法(国土交通省)
維持管理
防火対象物の関係者は、政令が定める基準に従った消防用設備を設置し、維持しなければならない。(第17条)
定格の時間、非常点灯するか確認すること。(消防予第172号)
建築設備を常時適法状態に維持するため、
維持保全計画を作成し、適切な処置を講じなければならない。
(略)(第8条)
点検報告義務
オーナー(消防設備士及び有資格者)により消防署長に定期点検報告。(第17条の3の3)
一・二級建築士及び有資格者により特定行政庁に定期点検報告。(第12条)
是正
命令
違反
違反者 懲役1年以下・罰金300万円以下
(第103条)
懲役1年以下・罰金300万円以下
(第103条)
法人 罰金1億円以下(第103条) 罰金1億円以下(第103条)
定期点検
報告義務違反
罰金50万円(第101条) 罰金50万円(第101条)
報告
徴収
オーナー - 虚偽の答弁等により、罰金30万円(第102条)
点検者

平成17年6月1日 建築基準法改定で、検査・報告制度がさらに強化!!違反した法人には、最高1億円の罰金も

電池交換
時のご注意
JIL適合表示
について
社団法人 日本照明器具工業会の通達により、誘導灯・非常用照明器具において、その性能を維持確保するために電池交換時には、JIL適合マーク(右記参照)のある製造業者指定の電池をご使用ください。

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■電池寿命について

蓄電池の寿命は、4〜6年。 新品に見えても中身は確実に劣化します。
万一の際に停電した場合、誘導灯は20分間以上、
非常用照明器具は30分間以上点灯しなければならないと法令で定められています。

しかし、点灯させるための蓄電池は、長時間使用しているうちに劣化し、その寿命は4〜6年とされています。

■蓄電池の寿命特性
誘導灯・非常用照明器具に使用されるニッカド電池は、シェーバーや電動工具などの充電・放電を繰り返して使用するリサイクル充電式ではなく、トリクル充電方式(連続充電)を採用しており、寿命は使用期間で表します。

一般のサイクル充電と比較すると渦充電状態になる傾向があるため、電極板に含まれる活物質の変性等により劣化が進行し、結果として以下のような寿命形態に至ると考えられます。

1.活物質の溶解、析出反応による内部ショート

2.活物質の結晶成長による不活性化。


3.電解液のドライアップによる内部抵抗の増加。

また、トリクル充電方式を採用する本電池の寿命は、電池の周囲温度・充電電流・放電頻度・放電時間等が影響を与え、蓄電池寿命にバラツキが生じます。

(社)日本照明器具工業会は、使用実績結果等をもとに、本電池の適正交換時期の目安について「ガイド108-2003誘導灯・非常用照明器具の耐用年限」を作成し、適正交換時期を4〜6年として、実際の点検による適正交換を呼びかけています。


使用する蓄電池の周囲温度・充電電流・放電頻度・放電時間等
により蓄電池寿命にバラツキが生じます。
蓄電池の急激なスタミナ切れにご注意ください!!
短時間のひも引き点検では、本当に寿命かどうかわかりません。
寿命の蓄電池でも、一定電圧を放電し続けます。
蓄電池は寿命が近づくと一定放電の後、電圧が急激低下する特性を持っています。一般的に行なわれているひも引き点検では法令で定められた必要な時間が本当に点灯するかどうか不明です。

万が一に備え、正確な点検が必要です。

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■器具耐用年数

器具交換の目安は8〜10年。器具本体にも寿命があります。
器具本体の耐用年限は標準条件で使用した場合、約12年といわれています。2度目の蓄電池交換の際は、器具寿命も合わせてご確認ください。

器具の種類 適正交換時期 耐用の限度
誘導灯器具
非常用照明器具
電池内蔵型 8〜10年 12年
電源別置型 15年
専用型 15年

※専用型とは電池内蔵型器具で、常時消灯・非常時点灯の器具を指します。
(社)日本照明器具工業会ガイド108-2003
(社)日本照明器具工業会
認定マークの色
製造年月日
緑色 1975年2月〜1982年3月
黒色 1982年4月〜1989年3月
赤色 1989年4月〜1996年3月
青色 1996年4月〜2002年3月
青色 2002年4月〜2005年3月
新マーク 2005年9月〜

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参考資料:National Smart Lighting 2006-2008 より抜粋