■退色性
被照射物の退色は主に電球からの赤外放射(熱線)と紫外放射(UV)によって促進されると考えられています。
退色の程度は電球の種類、被照射物の材質、照射方法、温度などによって大きくかわりますが、電球の赤外放射と紫外放射を低減することによって、照射物の退色を抑制することができます。赤外反射膜をガラス球にコーティングしたものや、ダイクロイックコーティングを施した反射鏡付きハロゲン電球は赤外放射と紫外放射を低減することができます。
■直流点灯について
一般照明用ラインボルトハロゲン電球の直流点灯はおやめください。電球は寿命末期、フィラメントが断線する際に過大な電流が一瞬流れます。
これは断線部にアークが発生して抵抗値が極端に小さくなるためです。電球にはヒューズが内蔵されているため、過大な電流によってヒューズが断線するのが一般的ですが、直流点灯した場合はまれに断線したヒューズとリード線などとの間でアークが持続する現象が発生します。これが原因となって口金が破損し、高温の電球が落下する危険性があります。 |